日本語を始めるには年を取りすぎている?

写真:Jean-Pierre Dalbéra from Paris, France、CC BY 2.0、ウィキメディア・コモンズより(トリミング)
「いまから日本語を始めるのは、もう遅いのではないか」。そう思ったことがあるなら、決しておひとりではありません。25歳、28歳、35歳の方から、ほぼ毎週のように同じご質問をいただきます。時間が尽きてしまったのではないか、と。その気持ちはよくわかりますが、よい知らせがあります。ほとんどの場合、それは当たっていません。
あまり語られないのはここです。語学の習得は、若さではなく習慣の問題です。幼い子どもはたしかに違う形で言語を吸収しますが、簡単な会話に達するまでに何年もかかります。大人は、進め方さえわかれば、それよりずっと効率よく学べます。
大人のほうが有利な点
大人の脳は子どもの脳と働き方が違いますが、違うことは遅いことを意味しません。実際、いくつかの点が静かに味方をしてくれます。
- 規律。時間の管理の仕方も、目標の立て方も、内容が難しくなっても続ける方法も、すでにご存じです。
- 明確な動機。学ぶ、働く、日本で暮らすという具体的な理由があります。これは子どもにはない燃料です。
- 型を見抜く力。日本語の文法は繰り返される型に満ちており、大人はその論理を素早くつかみます。
- 学習の経験。ご自身に合う学び方をすでに知っているので、初日から適した方法を選べます。
ですから「出遅れた」と感じたときは、むしろ学びを絞り込むための道具をすでに持っているのだと思い出してください。
夢ではなく、現実的な目標を立てる
もっとも多い失敗は、方向を定めずに学び、進歩が見えずに気持ちが折れることです。解決は単純で、具体的で測れる目標を置くことです。たとえば、まず数ヶ月で JLPT N5 を土台として目指し、ご計画に応じて N4、N3 と上げていきます。
N5 は入り口のレベルです。ひらがな、カタカナ、日常の語彙、基本的な文型を学びます。ゼロから始める大人にとって、十分に届く出発点です。大切なのは急ぐことではなく、進む方向がはっきりしていることです。
できるかどうかを決めるのは年齢ではなく、始めると決めた日です。
継続は才能に勝ります
語学の習得に秘訣がひとつあるとすれば、これです。週に一度の長時間と、そのあとの長い沈黙よりも、毎日の小さな習慣のほうがはるかに強い。次のような単純な原則を守ってみてください。
- 毎日決まった時間を確保する。1日30分でもかまいません。
- 新しい語を足す前に、前の語彙を復習する。忘れる速さが変わります。
- 暗記だけでなく、聞く・話すを練習し、言語の自然なリズムに慣れる。
- 間違いは過程の一部だと受け入れる。いちばん学べるのはそこです。
20代、30代から、本当にゼロから始めて、最終的に日本で学び、働くに至った参加者が大勢いらっしゃいます。分けたのは並外れた才能ではなく、始める勇気と、途中でやめない粘り強さでした。
「あとで」ではなく、いま始める
決して買い戻せないものがひとつあります。過ぎてしまった時間です。「準備ができた」と感じるまで待っても、年月が増えるだけで力は増えません。今日始めれば、数ヶ月後にはひらがなが読め、自己紹介ができ、基本的な会話を追えるようになります。いまのその小さな決断に、未来のご自身が感謝するはずです。
どこから始めればよいか、ご自身の状況に合う目標をどう立てればよいか迷っていらっしゃるなら、まずは Nakamura Study Japan のスタッフに少しご相談ください。最初の一歩の整理を、急かすことなくお手伝いします。年齢は壁ではありません。本当にやりたいことを始めるのに、遅すぎることはありません。


